ポイントはそこではない

駅の階段の狭いところで通路を半分ふさいだ状態でゆっくりと日傘をたたんでいるオッサンがいた。

最初に遭遇した時はこちらが驚いてしまって、とりあえず避けて通り、その後はこちらの方が先に通過するので直接の影響はなかった。それでも気になってそっちの方を見たりすると、毎朝毎朝、同じ場所で同じように多くの人達の邪魔になっている。

皆が嫌そうな顔をして横を通っていく。そりゃ当然だ。誰も注意もしないのが不思議ではあったが…

そんなある日、珍しくオッサンが俺の前にいた。いつも通り階段で立ち止まる。軽く背中をトントンと合図をして「そんなところに立ち止まったら邪魔だから、もっと広い場所に行きなさい」と注意。とても優しく言ったんだが、オッサンは目を真ん丸にして驚き、頭を下げながら数メートル移動して場所を空けた。

今までずっと他人に注意されることもなく迷惑だけかけながら生きてきたのかなあ、文句を言わずにストレスを溜めて突然キレる人もいるから危ないよなあ、若ければ「ゆとり教育か?」と言いたいけどその親くらいの年齢だよなあ、少なくともあの時間帯においては市内で一番邪魔な人物だろうなあ、なんて想像力をふくらましてその日はそれで良かった。

そんでまあ、その後のオッサンなんだけど。階段で立ち止まることは止めて、少しだけずれたところで相変わらず場所をふさいでいる。邪魔さ加減はレベル8がレベル7になったくらい。結局のところ「邪魔だ」という部分は理解されず、「行きなさい」だけが記憶に残ったんだろうか。逆にそのつもりで「ここでやれ」とでも言った方がみんなのためになるのかな。

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もう全然更新していなくて、今後も更新する予定は立っていなくて、でも捨てられずに残しています。
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