レンタルサーバの容量が100GBになったので、ownCloudを入れたくなった。
最初はそれだけのことだったんだ。
まずownCloudがサーバに要求するスペックを確認する。ふむ、PHPのバージョンが5.4推奨となっている。これはまあ最近であれば当然なんだけれど、最近サイトをいじっていない身としては嫌な予感がしてくる。
自分にとってこれが意味するところと言えば…
- サーバ自体はPHP5.4に対応しており、単純に選ぶだけ。
- 既に導入済のPHPアプリについても、5.2⇒5.4の移行なら大きな問題はないはず。少なくとも経験済だからクリアできるはず。
- 我がXoopsCubeサイトはMySQL4だしEUC-JPだし、MySQL5.5は遠くて話にならないので、DBはSQLiteで逃げる。
- PHPを5.4に上げると、MySQLは自動的に5.5になるというレンタルサーバの縛りがある。
なので、うん、駄目だ。XoopsCubeとownCloudが両立しない。
もう一度ポイントのみに絞って確認しておこう。
- ownCloud導入のため、サーバのPHPバージョンを5.5に上げる。
- XoopsCubeがデータベース(MySQL4)にアクセスできなくなる。
本来はPHPとMySQLを繋ぐ部分であるソケットを何とかすべきなんだが、サーバの「コントロールパネル」にも仕掛けがあるようで、MySQL4とPHP5.5とは両立しないようになっている模様。
ふむ、いかにして逃げるか。
サーバに複数バージョンのPHPをぶっこめれば良いわけなんだな。てことで検索してそのものズバリな有用な情報が得られた。ありがとう、今日もインターネットは役に立ちます。
他のPHPアプリはと言えば、dfgalleryとOpenPNEがある。あるけど試しただけで使ってない。もし本気で使うことになったとしてもバージョンアップが必要になるだろうし、だったらその時に最新版を入れ直した方が良いだろう。うん、あきらめよう、むしろ削除しよう。
かくしてサーバのデフォルトPHPを5.4に上げてXoopsCube用のみをPHP5.2で運用して行くことに決まった。
上述したありがたい情報に従い、/usr/local/phpの下からPHP5.2のバイナリをXoopsCube用ディレクトリの辺りにコピー。.htaccessファイルにactionとAddHandlerの2行を追記。
どうということもなくサクッと動く。
ちょっと脱線というか補足しておくと、さくらインターネットには国外IPアドレスフィルタという機能があって、これによって制限されるアクセス先のうちPHPについては「^php[0-9]?([\.\-]cgi)?$」というものになるとのこと。つまり、php54.cgiのように数字2文字だと保護されなくなるということのようだ。
これにて一件落着なり。
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