まあまあ燻製も作れるようになった気分で冬のある日に冷燻をやってみたの巻。
仕掛けとしては、スモークウッドを使って煙を出すための箱と、食材を設置して実際に燻す箱(スモーカー)とをパイプで連結するというもの。スモークウッドなら元々の温度もさほど高くはならないし、その煙をパイプで誘導することにより更に温度を下げるわけだ。
まずは下の箱。これはスーパーマーケットに行って「ご自由にどうぞ」コーナーを物色しサイズの良さそうな段ボール箱を調達。後で思うに小さいよりは大き目の方が良いようだ。そしてパイプ。ホームセンターを見て回り、洗濯機の排水用の直径3cmくらいのプラスティック製のホースに決めた。やる前は熱で融ける懸念もしていたが全然問題はなかった。そしてもう一つ、スモーカーにつなげる際に下から燻煙を供給するためのゲタ(載せ台)となる箱。これは家にあった靴の箱を流用。
段ボールの箱は側面の上部に丸い穴を開け、パイプをねじ込む。箱の上部はふたになっていて開け閉めの際に動くのを嫌って横を選んでみた。パイプの先が広がったような形状だったのが幸いしてうまく設置が完了。靴の箱は横と上(ふた)に穴を開け、中でL字型にパイプを曲げておく。細工は上々。いざ実践。
100円ショップで買ってきたステンレスの小さいトレイに火を点けたスモークウッドを置く。段ボール箱の中に入れてふたをガムテープで閉じる。中の様子を見る時には剥がさなければならないが何とかなるだろう。実際何とかなった。この箱を地面に置き、そばに適当な台を持ってきて靴の箱を置き、スモーカーを乗せる。最初は少しずつ、徐々に煙の量が増えていき燻製をやってる感が強くなってくる。ここまでは大成功と言えよう。
そして約3時間。放っておくわけにもいかず、暖かい服装で本など読みながら様子見をしながら待つ。どれどれと食材を取り出してみたら、なんと、ほとんど変化が無い。うーん、3~4時間程度ではやっぱり駄目か。時間の都合もあったので致し方なく温燻に切り替えて仕上げてしまった。
冷燻の仕掛けはうまくできたし、実際に燻製のプロセスとしてもうまくいった。費用は洗濯機用パイプとトレイくらいだから大してかかってもいない。問題は燻製する時間だ。うまくできるまでに一体どれくらいの時間がかかるのかは推測すらできない。段ボールの代わりに一斗缶でも使えば、安全性も高まるしもっと放置できるだろうけれど、それでも半日以上も仕掛けっぱなしはちょっと無理。自分が思う趣味の領域を超えてる気がするんだよなあ。
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チャレンジャーの皆様は、どうぞ私の屍を乗り越えていってください。