そうです、大塚家具の経営権争いのことです。マスコミを始め、なかなか面白い親子喧嘩だということですが、なんだかね。情に訴え娘を蔑みクーデターだと喚く会長。淡々と粛々と法に則り手続きを推進していく娘。もっと仲良くできないものかなんて言うけどさ、ちょっと、だいぶ違うんじゃないか。
ひねくれ者はこう考えた。
親子だということを横に置いてみよう。
今まで通りのやり方を貫こうとする頑固な会長と、世の中の変化に追随しながら業態を変えるべきだという新進の社長。どちらが将来性を持っており、経営を任せるのに相応しいかを株主が決める。これのどこが「醜い」ことなのかね。珍しいことではあるかもしれないけれど、ある意味素晴らしいことなんじゃないか。株主の意見が経営に反映されるんだから。経営方針が対立していて、双方とも共存はできないという主張に対して「親子だから仲良く」とかって。経営者が仲良くやってれば会社がどうなっても良いってことですか。
実は興味がなくてニュースも情報もあまり追いかけてないんだけど、社長の発言が脚色されているような気もする。例えば「IKEAやニトリとの戦い」と発言したとしても、それはイコール価格競争ではないはずだし。会長は「ダメな娘」とかって発言はあったようで、これって経営者としてとかではなく人としての評価というか、まあ要するに個人的な好き嫌いだよね。社長からはそういう主観的な話は出ていないように思うけど、違うかな。
会長だか父親だかが色々とアホなことをやらかしてくれて、マスコミが「下らない親子喧嘩」として話題の盛り上げに奔走してただけちゃうのか。そのせいで本当に起きていることが正しく見えないというのは、いつも通りの図式なんじゃないのか。親子喧嘩なんかしないで前向きに経営を進めるべきってマスゴミの連中は言っているけど、いやいやいやいや、少なくとも社長は大真面目で前向きなんだと思うよ。
ゴシップ好きな国民が悪いってことなの?