下町ロケットとかいうドラマ

半沢直樹、ルーズヴェルトゲームに続くドラマシリーズ。

昭和の香りが強く漂う熱血ビジネスストーリー。

嫌いじゃないけど腑に落ちないので(ツッコミどころ満載ともいう)、ほとんど見てもいないが感想を書く。ファンの方々は見ない方が良いかも。以前のルーズヴェルトゲーム同様、碌なことを書いてないから。

下町の工場がロケットエンジンの革新的な特許を持っているというところが主題。特許はともかくとして、下町工場の熟練の技術は宇宙でも活躍しているということは事実だし、機械加工を超えた手作業の精度もあるのだから、あってもおかしくないかな。

さてこの会社だが、主力製品はエンジンだそうだ。エンジンパーツではなく完成品のエンジン。このエンジンが凄い。見た目そんなに大きそうではなかったが、出力が150kWつまり200馬力超え。出力時の回転数にもよるしピーク値だろうけれど、立派なセダン車を余裕で走らせることができる能力といえる。大型バイク用にも良いかもしれない。中小企業で投資をさほどかけずに量産できるのであれば、そりゃあ確かに優良な工場である。クリーンルームもあの造りであのクラスが達成できるのはとんでもないことだ。これほどの商品力と生産技術力を持ちながら売上は100億円規模なのだから、もうちょっと頑張って欲しい。例えばクリーンルーム設置&運用ノウハウの外販とか、いかがでしょうか社長。

そんな優秀な会社が特許侵害で訴えられ、優秀な弁護士がやってくる。周辺特許も出願して強固にしろとか、当たり前でもあるが正しい指摘で特許戦略を整えていく。苦しい資金繰りが続く中、「だったら奥の手の逆提訴で勝負だ!」と息巻く。いえいえ、決して奥の手なんかじゃありません。穏便な交渉であっても過激な対決であっても、相手側の特許にこちらの特許をぶつけに行くのは常套手段なわけで。盛り上げポイントが違うような気がする。とってもする。

さてそして、大型ロケットに使う水素エンジンのバルブの特許の話に移る。先の周辺特許が功を奏して特許権は確固たるものなっているそうだ。良かった。そしてこれを20億円で譲ってくれと言われる。そのまま譲る必要はないから、色々と交渉すればいいんじゃないかと思っていたら、「部品供給したい」だって。その部品、いったいいくらで提供するつもりなんだ。ロケットメーカー側は20億円出しても全体の規模からして将来回収する可能性があると踏んでいるのだろうから、無茶に思えるけどまああるっちゃある。それに対して最重要とはいえ小さな部品なのだから、1個何億円もの値段は付けられないんじゃないか。つまり、20億円に匹敵する経済効果は望めない。いやいやそこには金に代えられない夢とロマンがある、これがこの物語の醍醐味だ。その通りなんだけど、ビジネスを題材にしているんだから、計算は合わせたい。

え、今後は医療分野にも展開するから大丈夫だって? うん、そうだね。でも、だからそういう応用分野とかを特許の使用許諾契約で縛っておけばいいんだ。ちょっと安くして「甲はロケットに限る」「乙はそれ以外の全部」とかね。

ちなみにですが、ロケットの完全自社製なんてできないはず。これは国産旅客機MRJを見ても解るはず。信頼性の高いパーツをいかにして調達し、全体を最適な状態に組み上げていくかが鍵になる。その点、ロケットメーカー側の最終的な決断は、最初からそうしろと言えるほど正しかったと思う。

キャストも好きな方だし面白いし、人気があるのも解るんだけど、ツッコまざるをえない性分なもので、なんかスミマセン。

 

 

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